「え?手伝ってくれるの?」
青木朝音はゆっくりと振り返り、北川麟兎の輝く瞳と目が合った。彼は小鳥のようにコクコクと頷きながら、「うんうんうん、これからの宿題、全部引き受けるよ、どう?」と言った。
そう言いながら胸を叩き、とても真剣そうだった。
母上様の心配事を解決するのは、息子としての当然の責任だ!
青木朝音はますます不思議に思った。「なぜ私を手伝うの?もし間違ってなければ、私たち以前は知り合いじゃなかったよね?」
「今知り合ったじゃない?実は...僕と友達になってくれない?安心して、僕には目的も下心もないよ、純粋に友達になりたいだけ、親友みたいな感じで」
北川麟兎の声は山間の清水のように澄んでいて心地よく、彼自身のように人に爽快感を与えた。見た目も純粋で策略がなさそうで、人は自然と警戒心を解いてしまう。