第171章 打脸タイム進行中（2）

北川信望も急いで言葉を継いだ。「誰が一つのスタイルしか試せないと言ったの？皆さんご存知の通り、私の曲のスタイルは千変万化です。そして、ここではっきりと皆さんに言いますが、Asaは盗作していません！」

最後の一言は力強く、反論の余地を与えなかった！

記者の質問を待たずに、北川信望は素早く山田茜の方を見て、意地悪そうに眉を上げた。「山田茜さんが原作者だと言うなら、山田さん、あの曲のエンディング部分が実は不完全だということをご存知ですか？」

これを聞いて、山田茜は一瞬動揺したが、すぐに顎を少し上げ、冷静さと自信を保とうと努力して、微笑みながら言った。

「もちろん知っています。あの曲のエンディング部分に巧みな仕掛けを意図的に施したのです。聴いた人が物足りなさを感じるように。何か問題でも？」

正直なところ、彼女は実際にはエンディングが急ぎ足だとは全く気づいていなかったが、北川信望がそう尋ねるなら、このように答えておけば間違いないだろう。

しかし北川信望は嘲笑い、軽蔑の響きを含んだ口調で言った。「それは申し訳ありませんが、実は意図的なデザインではないんです。この曲は元々長すぎたので、Asaはこれを三部作に変更したんです。終末日という曲が突然『終末日1』に名前が変わった理由でもあり、続いて『終末日2』と『終末日3』がリリースされる予定です。」

この発言に、会場は再び騒然となった。しかし山田茜のファンたちはまったく信じず、大声で疑問を投げかけた。「言うのは簡単だ。その後の二曲をその場で弾いてみろよ。弾けるなら信じてやるよ！」

北川信望は笑いながら言った。「私が弾いても意味がない。山田茜さんが原作者だと言うなら、彼女に弾いてもらったらどうですか？」

そして、北川信望は近くにいたマネージャーから青木朝音が一昨日彼に書いた楽譜二枚を受け取り、わざと山田茜に差し出して言った。「山田さん、よく見てください。この二つの楽譜もあなたが書いたものですか？」

山田茜は窒息しそうなほど動揺していたが、それでも冷静を装って二枚の楽譜を受け取り、一目見ると、明らかに声が震えていた。「これは私が書いたものではありません。」

北川信望は口元を歪め、再び二枚の楽譜を手に取り、落ち着いた様子で観客に向かい、手の中の楽譜を掲げて言った。