「え?あなたが作ったんじゃないの?じゃあ、あなたは極光じゃないの?」青木誠司は驚いて言った。
「極光は私よ」青木朝音はうなずいた。
青木誠司は混乱してしまったが、とにかく極光が彼女であれば良いのだ。そして急いでクッションを投げ捨て、紙とペンを取り出して彼女に渡した。「ほら、サインをいくつかしてくれない?...5つくらいで」
「何のために?」
「へへ、うちのクラスには君の作った曲が好きな人がたくさんいるんだ。サインしてくれれば、僕がそれを売ってお金にできるよ」
青木朝音は容赦なく彼の頭を小突いた。「前に送った1万円はもう使い切ったの?」
青木誠司は頭を抑えながら不満そうに言った。「たった1万円だよ、とっくに使い切ったよ」
「一体何に使ったの?これからは節約しなさい」
「わかったわかった、早くサインしてよ」青木誠司は無理やりペンを彼女に押し付けた。