第222章 電池を食べないと電池切れになる

古川お爺さんは若い頃に兵士だった。青木のお爺様とは戦友であり、生死を共にする仲だった。一人は帝都に住み、もう一人は権州に住んでいて、めったに会うことはなかったが、オンラインでよく会話し、今でも固い絆で結ばれていた。

最初は、古川お爺さんはただ助けになろうと思い、古川松陰を青木朝音の名目上の婚約者にしただけだった。しかもこのことは古川松陰には秘密にされており、今でも彼はそのことを知らない。

しかし今、古川松陰が好きな人が青木朝音という名前だと聞いて、もし同一人物なら、何としてでも彼女を獲得しなければならないと思った。

結局のところ、彼の孫はもう年頃なのに、まだ一度も彼女を作ったことがなかった。お爺さんは本当に彼のことを心配していた。今やっと好きな人ができたのだから、もちろんこの機会をしっかりと掴まなければならない。