第233章 オークションで真田千晴の忘憂の身分を暴く(9)

北川蒼涼が再び出さなくなった後、宮北一馬は2億2千万で2つ目の忘憂の匂い袋を落札した。これは間違いなく史上最も高価な匂い袋となり、その場にいた人々を驚嘆させた!

青木愛茉の目に濃い嫉妬の色が浮かんだ。彼女も匂い袋を作れたらどんなに良いだろうか、しかし残念ながら彼女にはその技術がなかった。

3つ目の忘憂の匂い袋について、北川蒼涼はもちろん競り合う勇気はなかった。結局のところ、宮北一馬は恐ろしい人物で、彼と対立すれば、北川麟兎が戻ってこられなくなる可能性が非常に高かった。

宮北一馬はすでに2つ持っていたので、3つ目には入札しなかった。それによって他の名家の人々に希望が見え、次々と入札を始めた。

最終的に7000万以上の価格で成立した。

真田千晴は3回目の入札が最も低かったことに少し失望したが、それでも満足していた。