第274章 青木朝音は墨川青だった、正体がバレる(7)

真田千晴の指は一瞬で強く握りしめられた。まさか古川松陰も青木朝音のことを好きなのだろうか?

それだけではなく、北川蒼涼や北川和蒼兄弟も彼女にとても優しくしている。

さらには...彼女は厳谷究や向井涼太、そして村田雲平までもが今、青木朝音を見つめていることに気づいた。特に向井涼太は、顔中に崇拝の色を浮かべ、青木朝音を見る目は熱を帯びていた。

すぐに彼がこう言うのが聞こえた。「アオピーが墨川青だったなんて?なんてこった、これはあまりにも衝撃的すぎるよ!一瞬前はビリヤードの達人で、次の瞬間は極光とAsaで、そしてまた次の瞬間には墨川青だなんて。本当に後でまだ他の正体が出てこないか楽しみだよ」

考えるだけでワクワクする。

厳谷究は相変わらず無表情で、少し憔悴しているように見えたが、内心では少し取り乱し、心は乱れていた。