「朝音ちゃん、あなた本当に墨川青なの?一体いくつの身分を持っているの?」
厳谷お爺さんは息を切らして尋ねた、心臓がちょっと耐えられないと感じていた。
蘭亭叙は長すぎたので、青木朝音は書き終えず、ほんの一部分だけ書いて筆を止め、厳谷お爺さんを見て言った:「たくさんよ。」
「え?まだたくさんの身分があるの?まったく、驚かせないでくれよ。」
今回、厳谷お爺さんと向井のお爺さんは本当に驚きで呆然としていた。
「朝音ちゃん、あなたが墨川青だったなんて!この数日間、あなたのことをあちこちで聞いていたんだよ。この書道の作品を私にくれないか?」
古川お爺さんは非常に興奮して言いながら、すでに手を伸ばしてその書道作品を取ろうとしていた。まだ書き終わっていなかったが、彼がじっくり研究するには十分だった。
しかし一歩遅れて、目ざとく素早い竜野お爺さんに奪われてしまった。彼の目にも同じく興奮の光が輝いており、厚かましくも言い方を変えた:「これは私の孫娘が書いたものだ、大切に保管しておかなければ。」
そう言うと最速で隠す場所を探そうとしたが、また別の人に奪われてしまった。竜野佳宝は熱い視線で手の中の書道作品を見つめ、目に濃厚な驚きと喜びが溢れ出た。「まさか本当にタイムスリップしてきたの?」
古武道もできて、書道もできる、これはまさに古代人ではないか?
もしかして自分と同じように古代からやってきたのだろうか?
考えるだけでワクワクが止まらなかった。
「返しなさい、破かないでよ。」竜野お爺さんは急いで書道作品を取り返し、宝物のように抱きしめた。
竜野佳宝はちっと舌打ちして、面と向かって暴露した:「ねえ、このしつこいじじい、前はあなた、彼女のことを嫌っていたじゃない?青木家の人を招待すべきではないとか言って、追い出そうとしていたのに、今になって手のひら返し?」
竜野お爺さんは怒って言った:「この生意気な娘め、私はお前の祖父だぞ、どういう口の利き方だ?信じられないなら...お前をぶん殴るぞ。」
「ぶん殴る」と言った時、なぜか自信がなさそうだった。なぜなら彼はこの豪快な孫娘の相手ではないからだ。
いつも殴られるのは彼の方だった。
まったく天地がひっくり返ったようだ!