第326章 魔王あさね大型身バレ現場(1)

「ほら、これがあなたのクラスの成績表よ、自分で見てみなさい。」

校長は昨日印刷しておいた成績表を木村琢真に渡したが、木村琢真はまだ間もなく退職することの悲しみに浸っていて、手を伸ばして受け取ろうとしなかった。校長はしかたなく続けて言った。

「君のFクラスは今回の平均点が一位だよ、非常に素晴らしい。もし大学入試でもこんな良い成績を収められれば、来年の優秀教師という栄誉は間違いなく君のものだろうね。」

その言葉を聞いて、元々うなだれていた木村琢真は急に顔を上げ、呆然と校長を見つめ、状況が全く理解できずに言った。

「校長、今なんと言いました?私のクラスの平均点が一位?本当ですか?冗談を言わないでください。そんなことあり得ませんよ!」

「信じられないなら、自分で見てみなさい。」