第350章 ハッカー大集会、Jキング正体バレ（5）

「私も何か変だと思うわ。Jキングがこの子のはずがないでしょう？みんなはどう思う？」

疑問の声がますます大きくなっていった。Jキングはあれほど凄腕のハッカーの神様で、今後数十年は誰も超えられないと言われているのに、高校生か大学生くらいの女の子であるはずがない、と。

もし相手が男性だったら、彼らはそれほど疑わなかっただろう。しかし彼女が女性だからこそ、そんなことがあり得るだろうか？

Jキングが女性であるはずがない？

ハッカー界全体で誰も信じないだろう。なぜなら、みんなの根強い記憶の中で、Jキングは男性なのだから！

単なる男性ではなく、少なくとも25歳以上の男性だ。

結局、Jキングは10年前にすでに有名になっていた。その頃の「彼」は、すでに敵なしの存在、ハッカー界の神話だったのだ。

考えてみれば、もし本当に目の前の17、18歳の女の子だとしたら、10年前は10歳にも満たなかったことになる。そんなことがあり得るだろうか？

全員が一致して、それは絶対にあり得ないと考えていた。

なりすまし、そう、彼女は間違いなくなりすましているのだ！

「お嬢さん、Jキングはあなたのお兄さんでしょう？お兄さんになりすまして遊んでいるの？Jキングに電話してみたらどう？さもないと、出て行ってもらうしかないよ」

「見てよ、まだ食べてるよ。はぁ、この子はお腹が空いていたんだね。食べ終わってから出て行ってもらおうか？」

「そう考えると、彼女の胸のメダルも偽物なんだろうな。どこかで買った海賊版じゃないの？」

「井上アニキに出てきてもらって、この問題を解決してもらおう。今すぐ井上アニキに電話するよ」

井上アニキとは井上九、つまり井上隼風のことだ。彼の話をしていたら、ちょうど彼が現れた。

井上隼風は黒のオーダーメイドスーツを身にまとい、高貴で凛々しく、顔に金色のマスクをつけていても、その端正な容姿とオーラを隠すことはできなかった。一挙手一投足に生まれながらの気品が漂っていた。

彼はドアを開けて入るとすぐに、視線が青木朝音に落ちた。彼女がまだ食べ物を食べていて、彼を見ようともしないのを見て、少し憂鬱になりながらも微笑んだ。

やはりここの鴨の首肉は彼女のお気に入りで、一度食べ始めると止まらなくなるのだ。

「井上アニキだ！うわ、生の井上アニキを見るなんて！」