第364章 古川松陰が言う:これはお前が自ら抱きついてきたんだ

「じゃあ誰に頼めばいいんだよ?」厳谷究はイライラして言った。「とりあえず借りとけ」

「うせろ、借りるなんてできねえよ!」向井涼太は思わず言ってしまい、すぐに後悔した。

やばい、厳谷究は絶対に自分を選ぶだろう……

案の定、厳谷究は歯を食いしばって言った。「じゃあお前だ」

向井涼太:「……」

俺はマジで自分で掘った穴に自分で落ちたわけだ。

「早く壁ドンしてこいよ、声を大きく出すのを忘れるなよ」村田雲平は興味を持ち始め、急かした。

そして仕方なく、厳谷究は本当に向井涼太を壁に押し付けた。向井涼太は自分が受け役みたいで気分が良くなかったので、位置を交換しようとしたが、しっかりと押さえつけられてしまった。

厳谷究は背が高く、向井涼太より半頭分ほど高かったので、壁ドンのポーズもそれほど違和感はなかった。

この瞬間、二人の顔は血が滴り落ちそうなほど赤くなり、頭をくっつけて奇妙な声を出し始めた……

「んん……おぉ……あぁ……」

主に向井涼太が叫んでいた。彼の方が厚顔無恥だったからだ。一方、厳谷究は顔を真っ赤にして、やっと一つの奇妙な音を絞り出した。

「ぷっ、ははは死ぬほど笑える……」

いつも落ち着いている村田雲平でさえ、前後に体を揺らして笑っていた。真田千晴も口を押さえて笑い、少し見るに耐えないという表情をしていた。

「おい厳谷さん、なんで声出さないんだよ。俺だけが叫ぶなんて恥ずかしいだろ?」

「うせろ」厳谷究は時間が経ったのを見て、突然かんしゃくを起こしたように彼を押しのけた。

くそ、自分はホモじゃないんだから、そんな声出せるわけないだろ?

その後、みんな元の位置に座り直した。

ボトルを回し続けると、今度はボトルが村田雲平を指した。

「ははは、ついに村田さんの番だ。真実か挑戦か、どっちを選ぶ?」向井涼太は興奮して尋ねた。

「挑戦は刺激が強すぎるから、真実を選ぶよ」

村田雲平は慎重で、真実を選ぶ方が安全だと感じた。

残念ながら、ここには良いカードは一枚もなく、これは特に顔を赤らめるような下品なカードだった。

「うわ、これマジでエロすぎる。俺、読み上げるのちょっとキツいわ」

向井涼太は一目見て、顔を真っ赤にし、村田雲平を見る目には幸災楽禍と少しの同情が満ちていた。