第396章 目覚めた翌日(6)

あまりにも長い間ぐっすり眠れなかったせいか、この眠りで、髙橋綾人はまるで永遠に眠り続けるかのような姿勢だった。

彼が夢から目覚めた時、部屋の中は静まり返り、窓の外の陽光は異常なほど明るく眩しく、まるで穏やかな時が流れているかのようだった。

おそらく長時間眠っていたせいで、髙橋綾人の頭はあまりはっきりしていなかった。彼はベッドに平らに横たわり、天井のクリスタルシャンデリアをしばらく見つめた後、布団にくるまれたまま、ゆっくりと体を起こした。

ベッドの頭に寄りかかり、彼はいつものように携帯電話を探そうとしたが、しばらく探しても見つからなかった。彼は眉間にしわを寄せ、ようやくここが自分の部屋ではなく、森川記憶の部屋だということに気づいた。

すると、昨夜の出来事が一気に彼の脳裏に浮かび上がり、本能的に隣のベッドの半分を見た。

シーツは乱れ、枕はベッドの端に無造作に投げ出されていたが、空いている半分のベッドには誰もいなかった。

髙橋綾人は眉間を少し動かし、無意識にベッドに手を伸ばして触れた。冷たかった。体温の残りはなく、これは彼女がすでにかなり前に起きたことを意味していた。

髙橋綾人の心は突然ドキッとし、次の瞬間には布団をめくり、床に落ちていたバスローブを拾って乱暴に身にまとい、洗面所に駆け込んだ。

先ほどベッドの半分を見たときと同様、誰もいなかった。

しかし洗面台の上には、昨夜彼が彼女を抱えて入浴させた時と同じように、彼女の化粧品がすべて置かれていた。

髙橋綾人の不安な心は少し落ち着き、急いで洗面所を出て、クローゼットを開けた。

スーツケース、服、靴、彼女の荷物はすべてそこに置かれていた…

髙橋綾人はようやく安堵のため息をついた。彼女は荷物を持ち出していない、つまり彼女はまだ去っていないということだ…ただ、彼女は目覚めた後、どこに行ったのだろう?昨夜起きたことで悩んでいるのだろうか?あるいは、単にお腹が空いて、階下のレストランに食事に行っただけかもしれない…

しかし、話は戻るが、昨夜彼は必死に自制したものの、結局また彼女と関係を持ってしまった。