第454章 一夜で有名に(4)

彼女は手に取って、画面を見ると、山崎絵里からの電話だった。

まだ7時だというのに、山崎絵里が彼女に電話をかけてくるなんて何のためだろう?

森川記憶は眠気で痛む頭を我慢しながら、画面をスライドさせて電話に出た。彼女が疲れた声で「もしもし」と言うか言わないかのうちに、電話の向こうの山崎絵里は甲高い声で矢継ぎ早に話し始めた。「記憶!あなた本当に意地悪ね!こんな大きなことが起きているのに、ずっと黙っていたなんて!」

森川記憶は少し呆然として、山崎絵里の言葉の意味がわからなかった。

彼女がまだ口を開いて山崎絵里に一体何が起きたのか尋ねる前に、電話の向こうの山崎絵里は異常に興奮した様子でまた話し始めた。「知ってる?私は一晩中ゲームをして、ちょうど寝ようとしていたの。何気なくWeiboを見たの、ほんの一目だけ。そしたらあなたの名前がトレンドランキングの1位に載っているじゃない!昨日あの爆発的なニュースをあなたに教えたのに、あなたは全部知っていたのね!」