第437章 彼を見に来ませんか?(7)

しばらくすると、森川記憶と佐藤未来も角まで歩いてきた。二人がまだ曲がり角を曲がる前に、さっきまで遠ざかっていたはずの男たちが、なぜかまだそこにいるのを見た。

彼らは壁に寄りかかり、だらしない姿勢でタバコを吸っていた。おそらく森川記憶と佐藤未来の足音を聞いたのだろう、それまで小声で交わしていた会話が突然止み、視線が一斉に森川記憶と佐藤未来の二人に注がれた。

森川記憶と佐藤未来は互いに顔を見合わせ、それから互いに寄り添うように近づいた。

彼女たちが数人の男たちの間を通り抜けようとしたとき、まだ一歩も踏み出す前に、目の前の男たちが次々と体を起こすのを見た。その様子は、まるで森川記憶と佐藤未来を待ち構えていたかのようだった。

二人の少女の心の中で同時に「ドキッ」という音がし、そして同時に非常に不吉な予感が二人の心に忍び寄った。