夜は更けていた。森川記憶のWeChatには特に親しい友人以外の人はいなかったので、彼女が投稿してから10分経っても、いいねもコメントも一つもなかった。
森川記憶は気にせず、お腹いっぱいになった山崎絵里に再びゲームをしようと呼ばれると、すぐに迷わず山崎絵里と真の愛を育み始めた。
一試合が終わり、森川記憶のスマホ画面に山崎絵里が自分をルームに招待するページが表示されたとき、見知らぬ番号から電話がかかってきた。
深夜、誰が自分に電話をかけてきたのだろう?
森川記憶は数秒ためらってから、電話に出た。
「こんにちは、出前の者ですが、あなたの家の前にいます。ドアを開けていただけませんか?」
出前?自分は注文していないのに……森川記憶は一瞬戸惑い、無意識に間違い電話だと思って切ろうとしたところ、ドアベルが鳴った。