第544章 深い愛と彼との思いがけない出会い(4)

昼食の後、森川記憶は部屋に戻って着替え、大小の荷物を持って両親と一緒に新年の挨拶回りに出かけた。

昨夜寝る前、森川記憶は携帯の充電を忘れ、外出してから電池残量が20%未満であることに気づいた。

外出中、森川記憶は携帯の使用頻度を抑えていたが、午後4時半には電池切れで自動的に電源が切れてしまった。

家に戻ったのは夜9時だった。

森川記憶は寝室に入るとまず携帯を充電し、それからお風呂に入った。

髪を乾かし、スキンケアを終えてベッドに戻ると、携帯はすでに自動的に電源が入っていた。

森川記憶はベッドに上がり、ヘッドボードに寄りかかって快適な姿勢を見つけてから、携帯を手に取った。

画面のロックを解除すると、森川記憶はウェイボーの通知が普段より2倍近く多いことに一目で気づいた。

ウェイボーを開くと、ほとんどのメッセージが他人からの@だということがわかった。

森川記憶は今夜放送された『盛唐風雲』のストーリーが話題を呼び、多くの人が自分を@したのだろうと思い、特に何も考えずにタップしてみたが、目に飛び込んできたのは罵倒の言葉ばかりだった。

「盗作犬に無実なものなし!」

「YCと契約した新人がどれほどの実力があるのかと思ったら、まさか剽窃犬だったとは!」

「クズ女優、こんな人格で芸能界にいる資格があるのか?」

森川記憶は自分を罵倒する一連の転送コメントを見て、丸半分ほど呆然としてから、元の投稿を確認した。やはりあの「私はマンゴーが大好き」というユーザーの投稿だったが、内容は朝見たものではなく、新しい投稿だった。

再び2枚の比較GIF画像だった。

1枚目は依然として千歌の『傾城伝』で、男性主人公が怪我をして意識不明になった時、彼女がそばで見守り、男性主人公を見つめ、思わず指を伸ばして彼の眉や目に触れ、その表情に淡い感情が滲み出るシーンだった。