第359章 【359】夏野暖香あなたは服従するか2

「私は夏野暖香の服なんて着たくない！陽凌お兄さん、私はあなたの服が着たいの！」橋本真珠はそう言いながら、南条陽凌の手を引いて揺らし、彼の前で一回転した。ほら、私が着るとぴったりでしょう？

だぶだぶの服が彼女の小柄な体を引き立て、セクシーな太ももが露わになり、さらに洗練された少し誘惑的な眼差しで、どんな男性も見たら反応してしまうだろう！

しかし、南条陽凌の顔には愛情のこもった笑みを浮かべていたが、その目はどこか冷ややかだった。「とても良いよ……私たちの真珠はどんな服を着ても可愛い……夏野暖香が着るよりずっと素敵だよ……」

夏野暖香：……

くそ、彼女は何もしていないのに巻き込まれた！

橋本真珠は前半の言葉を聞いて、花が咲くほど喜んでいたが、後半の言葉を聞くと、表情はすぐに崩れ落ちた！

南条陽凌の言葉は、明らかに何かを暗示しているようだった。

一瞬のうちに、リビングにいる全員の視線が交錯し、目には意味深な色が浮かんだ。

夏野薔子は橋本真珠の凍りついた表情を見て、目に気づかれないような冷笑を浮かべた。

夏野暖香は言葉もなく南条陽凌を睨みつけたが、ちょうど南条陽凌から投げかけられた熱い視線と衝突し、男の深遠な目には艶やかな霧が湧き上がっていた。

華麗で眩しい！

男はそう言いながら、頭を下げて橋本真珠を見て、彼女の頭を撫でながら言った。「今日は確かに夏野暖香が悪かったようだね！でも真珠は安心して、さっき二階で、私は彼女をしっかり懲らしめたよ！」

言い終わると、視線は再び夏野暖香に戻り、彼女をじっと見つめながら、薄い唇を開き、眉を上げて、真面目な顔で尋ねた。「夏野暖香、さっき二階で私はあなたをしっかり懲らしめただろう？あなたは納得したか？」

傍らにいた夏野薔子と数人のメイドたちは笑いを噴き出しそうになった。

南条慶悟は口元を少し上げ、少し気まずそうに頭を下げた。

入り口に立っていた藤田抑子は、口元に微笑みを浮かべながら、視線をゆっくりと南条慶悟に落とした。

夏野暖香は周りの人々の暗示的な視線を見て、顔が柿のように赤くなり、歯を食いしばって南条陽凌を睨みつけた。

南条陽凌：「言いなさい？あなたが言わないなら、真珠は満足しないよ。このあと、もう一度懲らしめないと言うことを聞かないのか？」警告するような口調！

夏野暖香：……