「薬を私によこして!」
林薫織は男に駆け寄り、薬を奪おうとしたが、男に手首を掴まれ、壁に押し付けられた。
「お前はそんなにこの子を嫌っているのか?」男は片手で彼女の首を掴み、もう一方の手は彼女の腰の後ろに添えていた。
「そうよ、私はこの子が嫌い!今すぐ殺してしまいたいくらいよ!」
「だがこの子もお前の子供だぞ!お前はそんなに冷酷になって、この子を死なせようとするのか?虎でさえ自分の子を食わないというのに、お前は……」
「虎でさえ自分の子を食わない?」林薫織は軽く笑った。「私が獣以下だと言いたいの?そうよ、私は毒蛇の心を持っている。でもそれでも、呪われた子供を産むよりはましよ!」
男の目が突然鋭く刃のようになり、林薫織の顔の肉を引き裂きたいかのようだった。「何だと?もう一度言ってみろ!」