水野雄太は苦笑いした。「希実、今の僕はあなたの心の中でそんなにダメな人間になってしまったのか?そうだよな、僕がしたことは、自分でも顔向けできないほど恥ずかしく、情けないことだった。まして被害者であるあなたにとっては尚更だろう」
「でも今は本当に悪意なんて微塵もないんだ。ただ純粋にあなたを尊敬していて、誇りに思っている。なぜなら、あなたはずっと初心を忘れず、真剣に仕事をし、誠実に生きて、どんどん良くなっていった。僕とは違う。僕はどんどん堕ちていって、どんどん悪くなって、自分でも自分が分からなくなり、自分でも自分を軽蔑するようになった……」
夏目初美は嘲笑した。「つまり、今日は作戦を変えたわけね。自分を土の中まで貶めて、自分の顔に唾を吐かれても平気な顔をする?そうすれば私が喜んで心を和らげて、あなたの無理な要求を受け入れると思ったの?」
雄太はまた苦笑いした。「希実、本当に不適切な考えなんて何もないんだ。君は知らないかもしれないけど、僕はもうスターライトの株を全部売ってしまった。他に処理すべきことも処理して、近々神戸市を離れるつもりだ」
「だから先ほど別れを告げたいと言ったんだ。この別れの後は、おそらく生涯再び会うことはないだろうとはっきり分かっているからね」
初美は驚いた。
彼も自分の株を売ってしまったの?
いつのことだろう、彼女は全く聞いていなかった。それはつまり、スターライト全体がもう存在しなくなり、完全に過去のものになるということではないか?
初美の心は一瞬、何とも言えない気持ちになった。
千日以上の日々の汗と血の結晶が、いつかはこうなると分かっていても、こんなに突然に、こんな形で終わるべきではなかった……
雄太は彼女が黙っているのを見て、恥ずかしそうに続けた。「希実、本当にごめん。僕があまりにも愚かで、欲深く、傲慢だったせいで、スターライトが今日のような結末を迎えることになった。そして君や、スターライトの全従業員の心血が一瞬にして無駄になってしまった」
「もし最初から自分をきちんと律していれば、今頃スターライトはさらに上のステージに行けていたとは言わないまでも、少なくとも現状を維持し、業界で一席を占めることはできただろう。君にも、スターライトの数十人のスタッフにも、そして自分自身にも申し訳ない。みんなの心血を水の泡にしてしまった……」