第381章 まだサプライズがある

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工藤希耀はようやく夏目初美を自分の腕の中に抱き寄せた。

感動して彼女の髪に軽くキスをしながら、「初美、君のサプライズは本当に意味があるね。今日見られるだけじゃなく、これからも何度でも見返すことができる。一度見るたびに、私たちの過去を振り返ることができて、また新しい気づきもある。本当に気に入ったよ、ありがとう!」

初美も少し感動して、軽く笑いながら言った。「まだあるのよ。後ろにデジタルアルバムを残しておいたの気づいた?これから毎年、私たちの一年間の思い出をすべて追加していくつもりなの。ずっと追加して、私たちの命の最後の瞬間まで続けるの。」

「こうすれば私たちが過去を振り返るだけじゃなく、将来、私たちの子や孫たちも見ることができるわ。きっと彼らにとっても貴重なものになって、違った気づきがあるはずよ。」

希耀はうなずいた。「ハニーのアイデアは最高だね。どんなプレゼントよりも意味があるし、旅行や休暇よりも忘れられない思い出になる。——実は前から、どこかに連れて行って、新婚旅行の代わりにしようと思っていたんだ。でも今思えば、やっぱりハニーの方が気が利くね。だから僕のプレゼントに創意がないって言われたのか。」

初美は口をとがらせた。「確かに創意がないわよ。もうジュエリーなんて身につけきれないほどあるし。でも実は、最初は私も旅行のことを考えたの。美咲がアドバイスをくれて、私からあなたにプロポーズするとか、あなたがウェディングドレスを着て私がタキシードを着るとか。あるいは、フィギュアハウスをプレゼントするとか。男性は皆好きだって。」

「後で美咲に意地悪しないでね。あの可愛い私たちのイラスト、全部彼女が描いてくれたのよ。本当に大きな助けになったわ。そうじゃなかったら、こんな短い時間で、一人で構想して制作するなんて無理だったもの。」

希耀はやっと鼻で笑った。「わかったよ、彼女の功罪は相殺、無功無罪としよう。でもアイデアは確かに悪くない。将来彼女と一鳴が結婚する時に試してみるといいかもね。」

初美は息を飲んだ。「それは、まずいんじゃない?でも、できなくはないかも?結局、刃は自分の身に当たらなければ痛くないものね、あはははは……」

夫婦は顔を見合わせて、二人とも不謹慎に笑い出した。