第221章 高橋俊年が橋本燃に告白する

高橋俊年の言葉に橋本燃は大いに励まされたが、それでも少し心配そうに尋ねた。「私はネットでこのアンケートをしたことがあるんですが、八十パーセントの女の子が受け入れられないと答えました。私が勇気を出して告白しても、彼女が受け入れてくれなくて、友達すらできなくなるのが怖いんです。」

「あなたがしたそのアンケートは、調査に参加した女の子たちが誰も参考にする相手がいなかったからです。初めてこのような選択肢を見たとき、主観的な印象では受け入れられないと感じるものです。

家庭を築くなら、二人が白髪になっても共に歩み、生涯を共にすることを望むのは当然です。だから現実とネットは違うんです。

現実であなたが告白しようとしている相手は、きっとあなたを知っていて、あなたも彼女を知っている人です。彼女があなたという人を見て下す選択も違ってくるでしょう。試してみる価値はありますよ。」燃は優しく諭した。

「もしネットでこの投票テーマを見たら、あなたは『はい』と『いいえ』どちらを選びますか?」俊年は期待に満ちた眼差しで燃を見つめた。

燃は少し考えてから、真剣に答えた。「私は『いいえ』を選びます。二人が愛し合っているなら、たとえ相手が私と一年、二年、あるいは二ヶ月、二日しか過ごせなくても、私は彼と一緒にいたいと思います。生きている限り、思い切り愛したいんです。

もし彼と一緒にいないという選択をするなら、それは彼の体に病気があって白髪になるまで一緒にいられないという理由ではなく、愛していないからという理由でしかありません。」

他人の恋愛観は燃にはわからないが、彼女の恋愛観はそういうものだった。

生きている限り、思い切り愛し、何も恐れずに愛する。

「あなたがそう言ってくれて安心しました。あなたの言うように、勇気を出して、私が好きなあの女の子に告白しようと思います。」

俊年の言葉を聞いて、燃は嬉しそうに尋ねた。「高橋お兄さんの好きな女の子って誰ですか?私、知ってる人ですか?」

燃の言葉が落ちるや否や、会場の灯りが突然消え、一筋の白熱灯だけが燃と俊年に当たっていた。

優雅な音楽が流れ始めると、バラの花びらが上から静かに舞い落ち、燃の頭や体に降り注いだ。

このロマンチックな光景を目にして、燃の澄んだ瞳孔は急に大きく開き、そこには驚きと信じられない思いが満ちていた。