第234章 最初の満点獲得者

一晩休んで、翌日も試合は続いた!

これまでの大会の状況から見ると、第一回戦で参加者の半分が脱落する。

会場では、千人以上の医師チームが興奮と緊張の中で結果発表を待っていた。

試験の合格点は70点で、5人の医師チーム全員が70点以上を取らなければ、第二ラウンドに進めない。

「最高得点は間違いなく我々のチームだ。我々が一位になる」デイビッドは橋本燃を見ながら、挑発的な声で言った。

デイビッドの挑発に対し、姿勢よく立ち、腕を組んだ燃は彼を斜めに一瞥しただけで、まったく相手にしなかった。

デイビッドは燃が彼を見ることさえ時間の無駄だと思っているのを見て、若輩者にこれほど無視されたことがない彼の目に一筋の冷酷さが閃いた。

「若いくせに人を見下して、このあと恥をかいて北虹国全体が敗退することになったら、お前はどう…」

デイビッドの侮蔑的な言葉がまだ終わらないうちに、WHO議長が一位発表の声を上げた。

「筆記試験で一位を獲得したチームは北虹国の橋本燃チームです」

すぐさま、会場は雷鳴のような拍手に包まれた。

結果を聞いたデイビッドは、瞳孔が震え、信じられない様子でマイクを見た。

「俺たちが帰る時、彼女は論文をたった二行しか書いていなかったって言ったじゃないか?どうして彼女のチームが一位なんだ?」

マイクはさらに信じられないという様子で呟いた。「ありえない、これはありえない、きっと北虹国が面子のためにWHO議長を買収したんだ!」

しかし彼の声は雷鳴のような拍手に埋もれてしまった。

「少しお話しさせてください!」WHO議長のデイビッドは目を輝かせて燃を見つめ、興奮した声で言った。「北虹国から世界の天才神醫ジョイ医師だという名簿が提出された時、私はずっとあなたの身分の真偽を疑っていました。

しかし昨日あなたの答案を見て、我々審査員全員が衝撃を受けました。あなたこそがジョイ医師だと確信しました。

世界の天才神醫という称号はあなたにふさわしい。あなたは『医療コンペティション』の歴史上、我々審査員全員が思わず満点をつけた唯一の医師です。

あなたは我々医学界の奇跡です。これからの試合でのあなたの活躍を心から期待しています」

満点?

会場の千人以上の医師全員が衝撃を受けた。