第386章 未解の謎

橋本燃と木村凡は目を合わせ、同時に顔から形は違うものの、どちらも極めて妖艶で魅惑的な狐のお面を外した。

「お姉さん、こんにちは。私は橋本燃です。ご安心ください。西野兄さんは私たち三人で一緒に遊んでいるだけです。私たちが見ていますから、誰か目の悪い人が西野兄さんを見つめたりしたら、すぐに私の九尾で絞め殺してやります!」

「私もよ。誰かが西野兄の服に触れようものなら、私の鋭い狐の爪で顔を引っ掻いてやるわ」

ビデオの中の伊藤千恵は橋本燃と木村凡に笑いが止まらなくなった。

「あなたたちが見ていてくれるなら安心だわ。あなたたちが知らないかもしれないけど、今の女の子たちときたら、お金持ちの男性なら、どんなにブサイクでも、まるで狂ったように彼の腕の中に飛び込もうとするのよ。

西野さんの周りの女の子たちを、私は次から次へと追い払ってきたわ。感謝の気持ちとして、今後あなたたちに何か必要なことがあれば、私に言ってね。私の夫御術を惜しみなく教えてあげるから」

「お前のあの泣いたり騒いだり首を吊ろうとしたりする芝居は、もう教えるのはやめてくれ。俺みたいな金持ちで一途な素晴らしい男以外は、お前のあの鬼嫁の手口には引っかからないぞ。早く二人の宝物を寝かしつけてやれよ。もう少し遊んだら家に帰って君たちと一緒にいるからね、チュッ」西野豊は嬉しそうに電話を切った。

「うわ、気持ち悪くて鳥肌が立つわ。今日は田中さんが燃を迎えに来ないから、やっと犬の餌を食べなくて済むと思ったのに、最後には古い犬の餌まで食べさせられるなんて。犬の餌は遅れてでも必ず来るのね!」木村凡は打ちのめされたような表情で嘆いた。

「犬の餌を食べたくないなら、早く男を見つけて、毎日他人に犬の餌を食べさせればいいじゃないか」西野豊は冗談めかして言った。

「他人に犬の餌を食べさせるために男を見つけるなら、私はまだ犬の餌を食べる方がましよ!」

「以前の俺もお前と同じで、結婚反対主義者だったんだ。でも実際に結婚して子供ができてみると、温かい家庭があることがどれほど幸せなことか分かったよ!」豊は心の底から嬉しそうに言った。

「わかったわよ、あなたが幸せなのは。あなたが世界一幸せで、あなたと伊藤千恵は芸能界で最も幸せで仲の良いお手本夫婦なのね、これでいい?」