陸橋景陽は感情のない陸橋北都の声を聞いて、急いで告げ口した。「兄さん、深井良真がさっきすみ姉に電話したんだ」
電話の向こうで、陸橋北都の声が沈んだ。「お前、朝早くから俺の嫁を訪ねたのか?」
……陸橋景陽は急いで説明した。「僕は澄玲姉さんにあの晩のことを報告しに行ったんだ。ついでに澄玲姉さんの態度を見て、兄さんの前で罪を償おうと思って」
今回、陸橋北都は余計な言葉を使わず、直接言った。「陸橋景陽、お前がもし後藤澄玲に俺との離婚を勧めるようなことをしたら、もう高城市には居られなくなるぞ」
陸橋北都が言い終わると、陸橋景陽は驚いて声を張り上げた。「兄さん、離婚したくないの?祖父や祖母たちが離婚を望んでないなら早く言ってよ!そうすれば澄玲姉さんの前で兄さんのいいところを言っておくのに」