091 身败名裂!【4更】

【くそっ、頭がおかしくなりそうだ。この書も彼女が書いたものなのか?】

【なのに彼女はこの書がゴミだと言ったの?理解できないよ。】

【前の人、それが分からないの?私は美術学院で絵を学んでるけど、自分の昔描いた絵を見返すたびに、ゴミだと思うよ。】

【私もそう!まともに見られないくらいで、こんな醜い絵をどうして描いたんだろうって思う。】

【すごい、すごい、この同級生最高!「この字は私が書いたものじゃない」って言ったよね?だから君が良いと思った字をゴミだと言って、その場で一枚書いてあなたの顔を打ち砕いた。痛かった?】

【痛い痛い痛い、小林の顔が青ざめてる。】

小林は若くして名を成し、気骨のある人物だった。

彼女は早くから師事し、その師匠は盛田清堂と同世代の書道の大家だった。

しかし初めて、このように盛田に叱られ、多くの人からこのように言われた。

ただの「カンニング」事件のせいで。

玉子はバカではない、彼女は何かを察した。

視線を巡らせると、客席に座っている鈴木知晩の姿が目に入った。

その目は極めて冷たかった。

知晩は慌てて玉子の視線を避け、顔色はさらに青ざめ、体も震え始めた。

文芸部の部長が彼女の様子がおかしいことに気づき、心配して尋ねた。「知晩、大丈夫?」

知晩は無理に笑った。「大丈夫です。」

彼女は掌を握りしめ、舞台を見つめた。

盛田は芸術界で非常に高い地位にあり、鈴木のご老人でさえ招くことができない人物だ。

勝山子衿のような人物が、どうして盛田を知っているのか?

しかも盛田に書を見てもらえるなんて?

冗談じゃない。

彼女は14年間書道を学んできたが、書道家の目から見ればまだ入門レベルに過ぎない。

子衿は幼い頃から清水県に住み、先生もいないのに、こんな素晴らしい字が書ける。

あまりにも不公平だ。

知晩は手を離し、また制服をぎゅっと握りしめ、落ち着かない様子だった。

しかし彼女は学生会の部長であり、その場を離れることもできない。

嫉妬心を抱えながらも、その場に留まるしかなく、とても苦しかった。

江藤は知晩よりも状況が良くなかった。

盛田の一連の質問に、彼は対応できず、挽回の余地もなかった。

特に彼が公の場でそれが自分の字だと認めたことで、証拠が出てきた時点で致命的な一撃となった。