121 芸術協会:勝山大師のお母さんですか?【3更】

ウェイボーの下には、当然ながら写真が添付されていた。

それは先ほど、子衿が会議室に持ってきた十方界だった。

十方界が彫刻界の名作となった理由は、その偽造の難しさにある。

氷種翡翠原石の模造可能性はさておき、仮にそれが可能だとしても、人の半分ほどの高さの翡翠に八十の形態が異なる八十八仏を彫刻できる人はほとんどいない。

そのため、彫刻市場には十方界の模造品が一つも存在しないのだ。

これがDK集団のCEOが十方界を見たときに、あれほど取り乱した理由でもある。

誰も、わずか四日間で新たな十方界を彫刻できるとは思わなかったし、しかもそれが元のものより素晴らしいとは。

部外者はもちろん、鈴木のご老人が中年株主にこのウェイボーの文案を渡さなければ、彼も十方界がまだ戻っておらず、新たに彫刻されたものだとは知らなかっただろう。

「鈴木おじさん、まさか?」中年株主はウェイボーを投稿した後、目を丸くして戻ってきた。「あれは私たちの十方界ではないのですか?」

「もちろん違うよ」鈴木のご老人は誇らしげに手を振った。「言っただろう、これは私の孫娘が彫刻したものだ」

ああ、伊藤家のあの若者も手伝ったらしいが。

知らん、見えないし聞こえない。

伊藤のご隠居から盗んだお菓子をいつ返すか、それからあの若者を正面から見てやろう。

中年株主は汗を拭いながら震える声で尋ねた。「冗談ではないのですか?」

「何が冗談だ」鈴木のご老人は不機嫌になった。「大げさに言っているわけじゃない。言っておくが、IBIだって、私の孫娘は知り合いがいるんだぞ」

まあ、彼も知らないのだが。

しかしそれは自慢するのに支障はない。

誰が自分の子供を褒めるのに吝かだろうか?

中年株主は実際、鈴木のご老人が冗談を言っていると言いたかった。

IBIは国際組織だ。帝都の名家の子弟でさえ接触できないのに、東京の彼らがどうして?

しかし言葉が口元まで来て、やはり躊躇した。

IBIが国際犯罪行為を取り締まっているのは事実だが、わざわざウェイボーアカウントを登録して投稿するようなことはしない。

毎日、国際的に数え切れないほどの事件が発生し、その大部分はIBIが監視・管理を担当しており、人手は非常に不足している。

十方界の紛失が国境を越えた窃盗事件で重大だとしても。