201 勝山子衿:うん、私が描いたの【1更】

Tステージでは、加藤真雨が最初に登場した。

しかし、彼女が着ていたのは既にウェイボーで公開されていた『朱雀』ではなく、まだ一般の目に触れていない『白虎』だった。

これは純白のドレスで、襟元には薄い青色の羽毛が少し散りばめられていた。

左側は膝丈、右側の裾は水のように流れ落ち、絹織物が床に引かれていた。

濃すぎる化粧も、わざとらしい表情もなかった。

真雨はただ自然に歩いていた。女王特有の強さが、圧倒的な姿勢で迫ってきた。

柔らかさと凛々しさが共存し、心を震わせた。

真雨は映画女優であり、映画だけに出演していた。

しかし、彼女は芸能界で長年苦労してきて、多くの役を演じてきた。ランウェイも彼女にとっては簡単なことだった。

和国で生中継を見ていたファンやデザイン好きのネットユーザーたちは、一気に沸き立った。

今回の生中継は、O大陸王立芸術学院がスイカ映像に権利を与えていた。

スイカ映像は和国最大の映像プラットフォームで、今回の衣装デザインコンテストのために二つの生配信ルームを開設し、視聴者数が多すぎてフリーズするのを防ぐためだった。

以前は多くの人が六条子月の着ていた朱雀のために来ていたが、今や全員が加藤真雨に魅了されていた。

真雨が登場すると、二つの配信ルームの視聴者数は500万人未満から、それぞれ1000万人に急上昇した!

コメントが狂ったように飛び交った。

【ああああ、3年だ!今日この「陛下」の声、敬意を込めて私が先に呼ぶ!】

【姉さんのこの眼差しが私を殺す!当時『無字碑』で真雨が武帝の即位シーンで、臣下に起きるよう合図するあの動作で、私は喜んで跪いたわ。】

【真雨のデザイナーは誰?これはなんて神デザイン、素晴らしい素晴らしい、こんな能力があるのに、無名アイドルのパクリなんかする必要ある?】

【ふん、そう早く言わないでよ。デザインはインスピレーション次第だし、初光メディアのデザイナーが子月のこのドレスからインスピレーションを得たかもしれないじゃない。でなければなぜ両方とも四神獣をモチーフにしてるの?】

しかし、他の人は知らなくても、鈴木知晩はよく分かっていた。

彼女は呆然と真雨がTステージの後方から前方まで歩くのを見つめ、耳には驚嘆と称賛の声が聞こえた。以前の六条子月の登場時よりも100倍以上熱狂的だった。