あの同じようなコメントを見て、吉田川は本当にイライラしていた。
彼は自分のプライベートなウェイボーアカウントに「犬太郎」というニックネームをわざわざつけたのは、邪魔されたくなかったからだ。
しかし仕方がない、帝都大学の入試部門のウェイボー管理を担当しているのは彼なのだ。
ネットユーザーたちは学校の公式アカウントから調べて、彼のプライベートアカウントを見つけ出すことができる。
最初の頃、彼のウェイボーアカウント名はきちんとした名前だった——帝都大学吉田川。
しかし後に、おととし、00年代生まれのある有名人もその年に大学受験をした。
その有名人のファンたちが彼のプライベートウェイボーに押し寄せて、彼らのアイドルがどれだけ努力していて、どれだけ優秀かを語った。
もし帝都大学に入学できなければ、それは帝都大学の損失だと。
川はその時とても迷惑に思ったが、我慢してその有名人の成績を調べてみた。
結果、文化科目の成績はあまりにも低くて見るに堪えなかった。
しかしファンたちは聞く耳を持たず、数日間彼のウェイボーで騒ぎ続け、さらに彼を不正行為で告発すると言い出した。
川はついに彼のウェイボー名と自己紹介を変更した。
しかし、また面倒なことに巻き込まれてしまった。
温井奈海について、川は知っていた。
彼らの入試部門だけでなく、帝都大学のすべての学部の教授たちも、奈海という人物を知っていた。
コンピュータサイエンス学部も物理学部も、奈海を自分たちの学部に迎え入れたいと思っていた。
東京に行く前に、いくつかの学部間で密かに賭けをしていた、誰が勝つかを見るために。
しかし最終的には、誰も成功しなかった。
だから川がさらに腹立たしいのは、彼らの帝都大学の入試部門が、またもやノートン大学の入試部門に負けたということだ。
数年前、ノートン大学は彼が目をつけていた学生を彼の手から奪っていった。
そして今回、また来た。
くそっ。
まるで祟りだ。
彼はこの一生、ノートン大学の入試部門とは相容れない。
川は怒りながらビールを一本飲み干し、キーボードを叩いて反撃し始めた。
【@希望童童每天开心:まさか?何を言ってるの?彼がノートン大学の学生だって?冗談でしょ、大学受験のトップだからってノートン大学に入れるの?】