当初、教授が課題を出した時、この物理的機械装置の製作は必修のグループワークだと言っていた。
各グループ3人で共同で完成させ、最終的には実験テスト結果に基づいて採点される。
この点数は、今回のトレーニングの総合点に直接影響する。
各国にはトレーニングキャンプがあり、教授たちも世界の10の大学から来ている。
だから今回のトレーニングが終わった後、各グループの点数は同様に組織委員会に提出される。
組織委員会はこれらの点数に基づいて選手たちを初期評価し、国際決勝大会とも関連付けられる可能性がある。
この物理的機械装置はそれほど難しくないが、製作するのは非常に面倒だ。
特に装置の核心部分は。
3人でも、完成させるのに3日かかる。
修斗彩ははっきりと見ていた。勝山子衿のグループでは、飛鳥夢子と深山越が常に作業をしていたが、勝山子衿は何もしていなかった。
それでも、勝山神と呼ばれるのか?
ネット上の人々も一緒に持ち上げているが、それは単に容姿のせいだ。
しかし彩も認めざるを得なかった、子衿は確かに非常に美しい。
彼女は芸能界に入って1年、神顔と呼ばれる女性スターをたくさん見てきた。
現在の芸能界で公認のトップ女性スターでさえ、容姿では子衿に全く及ばない。
幸い子衿は芸能界に入らない。
彩は軽くため息をついた。
残念だ。
こんな人が、修斗羽の親友だなんて。
彼女たちは対立する立場にあるということだ。
子衿が本当に実力があるかどうかに関わらず、彼女は羽に助力を与えさせるわけにはいかない。
「あなたでしょ?」夢子は彩のこのような皮肉な態度を聞くに耐えられず、テーブルを強く叩いて冷笑した。「あなたも3階にいるし、私の部屋に入りたければ方法はあるでしょ。」
彼女は朝、部品を買いに出かけた時、装置はまだ無事だった。
戻ってきたら、核心部分が焼けていた。こんな偶然があるだろうか?
彩は笑みを引っ込め、表情が冷淡になった。「飛鳥夢子、噂を流すのは違法よ。あなたたちがどこかを触ったかなんて誰が知るの?」
「私たちもこの装置を作ったから、核心部分がいかに壊れやすいか知っているわ。自分でちゃんと保管しないで、他人のせいにしないで。」
越はすぐに夢子を押さえつけ、頭を振った。
修斗家は勢力が大きく、彩は令嬢だ。できれば関わらない方がいい。