それだけではなく、飛鳥夢子以外のグループも東街で部品を買っていた。
東街には十数軒の店があり、これらの部品を専門に販売している。帝都大学の外にあり、学生たちが実験に必要な道具を購入しやすいようにしている。
理論だけでなく、帝都大学は学生たちの実践能力も重視している。
帝都大学内には、国家ランクの実験室がいくつかある。
「何の監視映像?」佐々木明は少し驚き、手を伸ばしてUSBメモリを取った。「見てみよう。」
そう言いながら、彼は講壇に埋め込まれたパソコンを開き、ついでに黒板の上のスクリーンも下ろした。
修斗彩の表情は次第に変わり、信じられないという様子も見せた。
彼女は佐々木の動きを食い入るように見つめ、額に冷や汗が浮かんでいた。
彩は前に出て止めようとしたが、彼女には理由がなかった。
他の人たちは少し困惑し、どんな監視映像なのかわからなかった。
夢子は気づいて、声を低くした。「子衿、私が買った部品に誰かが細工したと疑っているの?だから私がどこで買ったか聞いたの?」
「うん」勝山子衿は軽く頷いた。「装置はあなたの部屋に鍵をかけて保管されていたから、誰かが触れるはずがない。部品に手を加えるしかなかったはず」
一目で分かるようなことに神算能力を使うのはもったいない。
夢子は人形のような顔を顰めた。「でも部品を売った店主と私は何の関係もないわ。なぜ彼が細工するの?」
子衿は答えず、振り返った。「見てみましょう」
佐々木はこの時すでにUSBメモリの監視映像を開いていた。
プロジェクターがパソコン画面をスクリーンに映し出し、大教室の全員が見ることができた。
監視映像が再生され、部品を販売する店の内部が映し出された。
明らかに店内の監視カメラからの映像だった。
彩はなんとか冷静さを保とうとしていたが、監視映像に自分の姿を見つけた途端に。
そして彼女と店主の会話が一言一句はっきりと耳に入ってきた。
彩は足元がふらつき、履いていたハイヒールでつまずきそうになった。
「修斗彩!」夢子の怒りが一気に爆発した。「あなた本当に陰険ね!」
彼女は、彩が先に自分が行くはずの店に行き、店主と示し合わせて問題のある部品を売るよう頼んでいたとは思いもしなかった。