270 ノートン大学、組織委員会の声明が面目を潰す【1更】

この発言の下には、一枚の画像が添付されていた。

ISC組織委員会からの返信メールで、純粋に英語で書かれていた。

大まかな内容は、質問を受け取ったので、組織委員会は最短時間で調査を行うというものだった。

世界クラスの10の大学と国際科学コンテストセンターが共同で開催する大会で、世界中の高校生が関わっているため、当然慎重に対応する。

しかし、ISC組織委員会が一人の質問だけで選手の不正行為を認定することはなく、必ず調査を行う。

同時に、ISCの公式サイトにも通知が出され、大会の公平性を保証すると述べられていた。

これにより、いくつかのグローバルSNSで新たな論争が始まった。

以前から嘲笑していた人々が再び現れた。

【やっぱり、どうして誰かがわずか数分でアマンダを逆転して100点以上も差をつけられるのか?それが人間なの?ああ、なるほど、システムの脆弱性を利用したんだね。】

【和国のコンピューター技術は世界トップレベルではないと聞いたけど、普段はコンピューター技術を正しく使わず、不正な方法ばかり知っているんだね。今回ばれたね?】

【負けたからって他人がシステムのバグを利用したと言うの?恥を知れ、和国には天才が多いんだ、どうした?他人が連続正解することを許さないの?】

【いいよ、通知が出るのを待って、本当に問題があるかどうか見てみよう。問題がなければ、あなたたちの顔が潰れるね。】

飛鳥夢子はこのコメントを投稿した後、様々な言語の返信を指差し、怒りで可愛らしい顔を皺めた。

「子衿、見て、この人たちは本当に風見鶏ね。システムの脆弱性を利用するって、ISCが国際大会で多くの関係者に注目されていることを知らないの?」

勝山子衿は一瞥して、気にせず軽く頷いた。「安心して、不正行為ではないわ。」

ISCの解答アプリの技術はとても完成度が高く、組織委員会側は確かに高いレベルの技術者を雇っているはずだ。

しかし本当にハッキングしようと思えば、不可能ではない。

でもそれは解答するよりずっと面倒だ。

「もちろん不可能だよ」傍らで、深山越も肩をすくめた。「誰が不正して一位を取るんだよ?それって泥棒が泥棒を捕まえろって叫ぶようなものじゃん?だから海外のネットの連中は本当にバカだって言うんだ。」

子衿はスマホを開き、現在のランキングを確認して心の中で計算した。