269 世界を震撼させる!手を繋いだ【3更】

この瞬間、問題を解いている学生も、ランキングの点数を記録している教師や教授たちも、新しい総合ランキングをはっきりと目にしていた。

特に一位は、太字で赤く強調されていた。

No.1:ユーザー名非公開、和国、456点

No.2:アマンダ、M国、352点

一位と二位の差は、なんと104点もあった!

そして10分前まで、一位はアマンダだったのだ。

まさに信じられないことだった。

「これは誰だ?」イラン公学の二人の教師が顔を見合わせ、非常に驚いた様子で言った。「いつの間に現れたんだ?」

彼らが11時15分に確認した時には、一位に変化はなかった。

どんな天才でも、10分間でこれほど多くの問題に答えることは不可能だろう。

「和国か」一人の教師が国籍の行を見ながら眉をひそめた。「和国のトップ人材は皆、国際大会に直行するはずだ。この人物は一体誰なんだ?」

ユーザー名が非公開になっているということは、解答者が本名を明かしたくないということだ。

これでは彼らも一位が誰なのか判断できない。

佐々木がイルナの資料を勝山子衿に渡したように、飛鳥夢子や深山越などの数人の資料も、同様に各国に送られていた。

「非常に科学的ではない」もう一人の教師も眉をひそめた。「この点数には何か怪しい点がある。組織委員会に問い合わせて、一体何が起きているのか確認しよう」

既に深夜だったが、二人の教師はY国の教授グループに問い合わせのメッセージを送った。

Y国側にも訓練キャンプがあり、ヘルガ大学の教授たちが担当していた。

ヘルガ大学は世界ランキング第二位の大学で、学術研究と国際的地位において、帝都大学よりもはるかに強力だった。

しかし実際のところ、ヘルガ大学は世界一と呼ぶに十分な大学だった。

もちろん、これは通常の一般大学の中での話だ。

結局のところ、ノートン大学の真の専門分野は、普通の人が学ぶものではなかった。

明らかに、教授グループの方でもこの新しく登場したトップランカーに注目していたようで、返信も素早かった。

【ユーザー名をクリックすれば、選手の解答時間と正解した問題数が見られます。私たちの方で確認したところ、この選手は10時30分から解答を始め、12時までに基礎問題は解かず、114問の追加問題を解いたことがわかりました。】