356 狂気!葉山希子など何者だ?【2更】

『青春202』の番組制作チーム。

葉山希子が番組制作チームに事前連絡せずに、ウェイボーで投稿したことで、番組の撮影開始が延期され、他のスタッフも待たされることになった。

一日待つごとに、資金がかなり無駄になる。

しかも、時間もかなり切迫していた。

他の芸能人を探して代役を立てる余裕もなく、希子もそれを知っていたからこそ、契約解除を直接言い出す勇気があったのだ。

「この葉山希子!」内山PDは完全に怒り心頭で、罵り始めた。「彼女は自分がトップスターになったと思って、好き勝手に駄々をこねていいと思っているのか?撮影しないだって?」

「本当に私たちが彼女に頼んで撮影してると思ってるのか?彼女は何様のつもりだ?」

確かに、『青春202』の話題性には希子の貢献も大きいが、かなりの部分は4人の指導者からきている。

その中には一人の大スターもいるのだ。希子よりも格上ではないか?

内山PDは罵った後も、怒りを鎮めることができなかった。「今後どんな企画があっても、葉山希子を招待することはない。彼女はブラックリスト入りだ!」

ディレクターは苦笑いした。「内山さん、それは将来の話です。今はどうしましょう?」

ウェイボーでは、希子のファンたちが番組制作チームを散々に罵っていた。

「どうするって?予備の人選に連絡するしかないだろう」内山PDは携帯を取り出し、連絡先を探して電話をかけ始めた。「もしもし、『青春202』の制作チームです。陸田先生に男性アイドルグループの発起人役をお願いしたいのですが、先生はお時間ありますか?」

「申し訳ありません、内山PD。弊社のタレントはスケジュールがいっぱいで、どうしても調整できません。番組に参加することはできません」

内山PDは続けて三人の女優に連絡したが、全て同じ返事だった。

「内山さん、仕方ないですよ」ディレクターは頭を振り、無力感を表した。「彼女たちが引き受けるわけがありません。誰が引き受けても、叩かれることになりますから」

内山PDは黙り込んだ。

それは事実だった。

希子が公然と『青春202』から降板すると発表したことは、番組制作チームとの対立を意味する。この時点で番組に参加する人は、希子のファンから業界を去るほどの批判を受けることになるだろう。