第83章 林悠こそが林深と黄田珠美の娘

一晩中、秋山琳は寝返りを打ち続け、全く眠れなかった。

黄田珠美と林悠の関係を知り、さらに林悠から頼まれたこともあって、彼女は黄田珠美のことを特に気にかけていた。

藤田天放の行動について、考えれば考えるほど不審に思え、夜明け近くになってようやくうとうとと眠りについた。

結果として、翌日、彼女は寝坊してしまった。

彼女は慌てて身支度を整え、朝食も取らずに黄田珠美の病室へ向かった。

予想外にも、黄田珠美の今日の薬はすでに交換されていた。

「誰が交換したの?」秋山琳はすぐに緊張した様子で尋ねた。

「藤田先生です」林深は少し不思議そうに秋山琳を見て、「秋山看護師、何か問題でもありますか?」

「いいえ、何でもありません」秋山琳は薬局へ向かい、自分のお金で黄田珠美の薬を新たに購入し、再び黄田珠美のもとへ戻った。