冷川峰が車を発動させようとした時、冷川宴が追いかけてきた。
「開けろ!」冷川宴は外から窓をノックした。
冷川峰は眉をひそめたが、すぐに車のロックを解除した。彼は車を発動させながら、乗り込んできた冷川宴に尋ねた。「本当に行くのか?」
「早く発進しろ!」冷川宴は林悠が危険な状態にあることしか頭になく、行かなければならなかった。
サイレンを鳴らした車は一路疾走し、わずか十数分で病院に到着した。
この時、林悠の病室がある階はすでに混乱状態で、ほとんどの患者は避難し、病院はすでに警察に通報していた。
冷川峰たちが来るのを見た人がすぐに近づいて尋ねた。「あなたたちは警察ですか?上の階に銃を持った人がいて、とても危険です。」
冷川峰は身分証を見せると、すぐに上の階へ向かった。冷川宴は彼の後ろにぴったりとついていった。