林深が一度行方不明になった後、林悠たちは油断できなくなった。特に金田鎖は。
「島子、私は誓うわ。絶対に林おじさんを私の視界から離さないって。」
林悠は苦笑いした。「もういいよ、ドアはしっかり閉まってるから、彼は出られないよ。すぐに戻るから。」
林深がいつも珠美を探していると言っていたので、林悠は林家に行って黄田珠美の写真を持ってくることにした。すでに林美芝に電話をしていた。
到着すると、遠くから美智が待っているのが見えた。
「島子おばさん!」美智は彼女を見つけるとすぐに走ってきた。「島子おばさん、来てくれたんだね。」
林悠は美智を抱きしめた。「うん、ずいぶん重くなったね、背も高くなって、ますます可愛くなったね。」
「島子おばさんもますます綺麗になったよ。」小さな子供の言葉は甘かった。
林悠は彼女の手を引いて別荘に入った。林美芝はリビングで待っていた。
「物は二階よ、たぶん彼らの寝室にあるはず。」林美芝は立ち上がって前に進み、「一緒に上がって探しましょう。」
「ありがとう。」林悠は美智に自分で遊ぶように言い、自分は二階へ上がった。
二階の主寝室はとても広く、中の物はあまり動かされていないようだったが、埃が積もっていた。林美芝は掃除の人を入れていなかった。
「自分で探してね。」林美芝はドア枠に寄りかかり、入る気配はなかった。
林悠はうなずいた。アルバムは特別な宝物ではないので、すぐに見つかった。
「見てみる?」階下に降りる時、彼女は突然林美芝に言った。「私が持って行ったら、もう二度と見られないわよ。」
「何を見る必要があるの?」林美芝は腕を組んで、軽蔑した表情を浮かべたが、彼女の視線は明らかにアルバムを見ていた。
林悠は考えて、それでも言った。「一緒に見ましょう。」
リビングに着くと、美智は外に遊びに行っていたので、彼女はアルバムをテーブルに置き、ページをめくり始めた。林美芝はそばに立っていた。
林家のアルバムは非常に丁寧に保存されており、写真もとても新しかった。アルバムには主に三人家族の写真があり、それ以外はほとんど林美芝の単独写真だった。
林美芝の誕生から、歩き始め、幼稚園入園…成長するまで、各段階の写真がたくさんあった。
林悠は林美芝を見上げた。「あなたの単独写真は取り出して、自分で保管したら?」