第118章 (3更)ファンクラブ

【笑死、恥ずかしくない?この被害者ぶってる程さん?】

【なるほど、墨風スタジオがここ数年で落ちぶれてきたわけだ。こんな監督がいたら、潰れないほうがおかしいよね。】

【しかも夏挽沅が曲を漏らしたとか匂わせて。私に言わせれば、挽沅の曲はあなたたちのスタジオの作品より百倍以上も優れているわ。】

【前は阮瑩玉がいい人だと思ってたけど、今見ると、ただの偽善者じゃん。あのハグの表情、マジで吐き気がする。】

【上のやつ、頭おかしいの?うちの玉兒が友達を慰めて何が悪いの?彼女はネットをあまり見ないから、こういう騒動を知らないだけでしょ。】

【知らないわけないでしょ。あなたの主人、さっきまでドラマのウェイボーにいいねしてたじゃない。ネット見ないって、彼女は原始人?紀元前に生きてるの?】

この騒動で話題を集めようとしていた墨風スタジオと程絮は、事態がこんな展開になるとは全く予想していなかった。

結局のところ、誰もが夏挽沅がテーマ曲を漏らしたと思っていたので、たとえ後になってテーマ曲が墨風スタジオのものではないと分かっても、非難の矛先は依然として挽沅に向けられるはずだった。

しかし誰が想像しただろう、この曲が実は挽沅自身の作品だったとは。今や風当たりの強い立場に置かれているのは、墨風スタジオのほうだった。

ドラマ制作チームも今や困惑していた。夏挽沅がどんな人物か、彼らは知っていたが、今や天まで絶賛されているその動画を見て、彼らも黙っていられなくなった。

「@『長歌行』制作チーム:最近ネット上で広まっている夏挽沅がドラマのテーマ曲を漏らしたという噂について、制作チームは特に明確にしておきます。当チームは常に機密保持の原則を守っており、情報漏洩は一切ありません。夏挽沅の作詞作曲は、当制作チームとは無関係です。」

このウェイボーの投稿は明らかに遅すぎた。

結局、最初に制作チームが沈黙していたことが、噂の拡散を助長したのだから。

【はぁ、制作チームって本当に都合のいいときだけ出てくるよね。あの時騒ぎが大きくなってたのに、あなたたちが黙ってなかったら、夏挽沅はあんなに叩かれなかったでしょ?】