第132章 帝範大学

不思議なことに、ウェイボーで適当に誰かに夏挽沅が有名かどうか聞いたら、きっと「有名じゃない、十八線(超マイナー)だよ」と答えるだろう。

でも彼女が有名でないと言っても、夏挽沅は非常に特殊な検索トレンド体質を持っている。

他の芸能人がトレンド入りするには、自分が本当に人気であることに加えて、マーケティングアカウントや水軍を雇って盛り上げる必要があるかもしれないが、夏挽沅は自身の非常に議論を呼ぶイメージのおかげで、不思議なことに何度もトレンド入りしている。

「なんと夏挽沅とあの小魚ちゃんという配信者は本当に姉弟だった。証拠の写真あり。今朝、夏挽沅は小魚ちゃんの学校を訪問した。関係者の情報によると、小魚ちゃん配信者の本名は夏瑜で、帝範大學の一年生だという。」

ウェイボーには2枚の写真が添付されていた。1枚は夏瑜がバスケットボールをしている活力あふれる写真、もう1枚は夏瑜が笑顔で夏挽沅の隣にいる写真だった。

【ああ、画面を爆発させるような青春感!お姉さん、命をあげるわ。こんな弟はどこでもらえるの?】

【うぅぅ、生きてる!!バスケができる弟!!!!!!わぁぁぁ、弟はゲームだけじゃなくて、バスケもこんなにかっこいいなんて!泣いちゃう!】

【重要なのは夏瑜が帝範大學生だってことじゃない?...名門大学、お金持ち、百星野王、バスケも上手い、しかもイケメン、芽を出したばかりの若芽みたい。神様は彼に天井全開の才能を与えたんだね。】

【みんな弟に夢中だけど、私は一人静かに夏挽沅を見てるわ...彼女の評判は悪いけど、本当に美しいよね...低画質でも彼女の美しさは隠せない、参った。】

【前の人に同意。本当に美しい、しかもほとんどメイクしてないように見える。私の帝範大學の友達によると、実物は写真より百倍も美しいらしい。友達はその時呆然としたって。】

しかし、これらの称賛の声の他に、夏挽沅がパフォーマンスをしに来たのではないかという疑いの声も多く、特に夏瑜の通う大学が帝範大學だと明らかになった後はなおさらだった。

帝範大學は清華大學には及ばないものの、全国でトップ10に入る学校だ。ここの学生たちは皆、学業優秀者と呼ばれる。

国内の有名な噂掲示板で、匿名の投稿が暴露した。