第204章(7更)逆転と釈明

そこで、多くの人々が自発的に夏挽沅のシーン、つまり彼女がニュースを聞いてから両親が目の前で死ぬのを見るまでの泣きのシーンを切り取り、微博に投稿した。

多くの人が自発的にシェア、いいね、コメントをし、わずか数分のうちにこの泣きのシーンの投稿は人気ランキング2位まで上昇した。

ホットサーチから入ってきた通りすがりの人々は、まず鴨太子が投稿した微博を見て、口をとがらせた。ふん、演技の下手な女優たち、自分の美貌を頼りに、また大衆の目を汚しに来たのか。

そして下にスクロールすると、ある釈明の投稿があった。

「もしこれが演技が下手だというなら、一体何が演技が上手いというのか想像もつかない。#夏挽沅の亡国演技#」

人々は好奇心をそそられたが、以前のファンによるコメント操作や印象操作に慣れすぎていたため、動画をクリックする時の期待値はそれほど高くなかった。

うん、小公主様は確かに美しい、綺麗だ。

この恥じらいの表情もよく出来ている。まあ悪くない、演技が下手というほどではないな。

この驚きの表情はいいじゃないか、上の鴨太子のスクリーンショットのように硬直していないぞ。

走り出した、表情は無いけど許容範囲だ。スクリーンショットにすると硬く見えるかもしれないが、このように動画で連続して見ると、特に違和感はない。

泣くシーンが来るぞ、来た来た。

え?!!!この泣きのシーン!!こんなに泣けるのに演技が下手?!今のプロモーションアカウントは無良すぎるんじゃないか!また騙された!腹立つ!

このドラマは何て言うんだ!この女優は誰だ!チェックしなきゃ。

ほぼ98パーセントの通りすがりの人々が、この動画をクリックした後、このような心境の変化を経験した。

残りの2パーセントの人々については、豪華な衣装に身を包み、天仙のように美しい小公主様を見た時点で、このドラマをチェックリストに入れていた。これが顔フェチの原則だ。

元々鴨太子の投稿で罵詈雑言を書き込んでいたネットユーザーたちは、罵っているうちに何か違和感を覚え始めた。なぜ自分たちが目が見えないと言う返信が増えているのだろう。

不思議に思って鴨太子の微博から退出し、その釈明動画をクリックすると、怒りに満ちた顔で出てきた。

クソプロモーションアカウント!!!また人を騙した!兄弟たち、やっつけろ!