第223章 尋問室に閉じ込められる

阮瑩玉は自分の弟がどういう性格か知っていた。阮念はよく社会的地位のある若者たちと遊び歩き、普段から彼らの勢力を借りて他人をいじめていた。

しかし今回、阮念が阮瑩玉に電話をかけてきて、夏瑜が先に手を出したと断言し、学校の生活指導主任までもが夏瑜こそが元凶だと考えていると言ったため、瑩玉はようやく安心し、必ず説明を求めると弟に約束した。

@阮瑩玉：「@夏挽沅、後輩として、普段から私はあなたに敬意を払い、撮影現場では毎日みんなにお茶やお菓子を買ってきたりしていました。でも、まさかあなたが私の弟にこんなことをするなんて思いもしませんでした！！単なる子供同士のコート上での小さな衝突なのに、大人のあなたが介入して私の弟をこんな状態にするなんて何の権利があるの？？？！！！（泣）幼い頃から弟とは仲が良くて、今、念念が病院で生きた心地もせず横たわっているのを見ると、私の心は刃物で切られるようです！！！あなたは私に説明する義務があります！」

微博の投稿には2枚の写真が添付されていた。1枚は病院のレントゲン写真で、骨の砕けた跡がはっきりと見え、もう1枚は阮念の腕を直接撮ったもので、ひどく腫れ上がっており、見ているだけで痛そうだった。

華国の芸能界は比較的控えめで、海外のセレブのように自ら下りて喧嘩することは少なく、普段どんなに深い対立があっても、表面上は何とかやっていける関係を保っていた。

瑩玉がこのように名指しで夏挽沅に呼びかけたことで、一気に多くの「瓜を食べる人」（ゴシップを楽しむ人々）の注目を集めた。

人々が瑩玉の微博の写真を見終わると、驚きのあまり瓜（ゴシップ）を一斉に落としてしまった。

【なんてこと！！！法律はないのか！夏挽沅は本当に残酷すぎる！】

【想像もできない。つい先ほどまで彼女がソファに静かに座ってポテトチップスを食べている姿を見ていたのに、あんなに穏やかで優しそうだったのに、次の瞬間には人の弟をこんな状態にしているなんて、恐ろしすぎる。】

【玉兒、泣かないで。あなたが泣くと私たちも心が痛む。弟さんが早く良くなりますように。夏挽沅は法の裁きを受けるでしょう。一人の女性がどうしてこんなにも残酷になれるのか。】