第235章 レッドカーペットを歩く絶世の美女

配信のカメラが捉えた車内から、まず白玉のような足が一歩踏み出された。黒いストラップ付きのハイヒールを履いた繊細な足は、白い磁器のように美しく輝いていた。

10センチのヒールが足を美しい弧を描くように持ち上げ、退屈して帰ろうとしていた観客たちの目が、突然この光景に引き寄せられた。この美しい足の持ち主がどんな風姿なのか、見たくなったのだ。

靴が地面に着くと、車内から星の海が一気に溢れ出すように見え、白い手首が車の縁に添えられた。車内の人物は頭を下げながら車から降り、立ち止まると、ようやく顔を上げた。

無数の光が集まり、果てしない星河が彼女を支えているかのようだった。

一目見れば都が傾き、二度見れば国が傾く美しさ。

一着のベアトップドレスが夏挽沅の完璧な鎖骨のラインを際立たせ、白鳥のような長い首をさらに強調していた。髪は高く結い上げられ、ダイヤモンドをちりばめた星型のヘアピンで固定され、長いイヤリングの先には二つの細い月が揺れていた。ウエストはきゅっと締まり、手で包めそうなほど細かった。

このドレスの最も印象的な点は、上から下へと徐々に深みを増す星空の色彩で、まるで広大な星河全体を身にまとっているかのようだった。

広がるスカートには何十万もの小さなクリスタルが散りばめられ、動くたびにスカートが輝き、まるで夜の星の海のようだった。

豪華なドレスは、それを着る人の気品で引き立てられるもの。そして挽沅のあの顔は、明らかに満天の星々をも凌駕し、この星の海さえも彼女の引き立て役にしてしまうほどだった。

【文化的教養がなくて申し訳ないが、「666」や「うわぁ」以外に自分の気持ちを表現する言葉が思いつかない】

【このお姉さん誰？天才！！！！！！！！美しすぎる！！これは神様でしょ！】

【夏挽沅だよ、知らないの？】

【夏挽沅って誰？？】

【最近放送されてる『長歌行』の天霊姫役。演技も結構良かったよ】

【私、2年間も夏挽沅のアンチだったのに、この瞬間、彼女の美しさに転向しそう・・・神レベルの美貌。ごめんなさい、前に彼女のことブスって言ったけど、目が腐ってたわ】

【さっき言賜が通った時、誰かが「夏挽沅は言賜の靴を持つ資格もない」って書き込んでたけど、もしそれでも資格がないなら、私なんて言賜のトイレ掃除する機会すらないってことじゃない？】