第262章 完全に決裂

ことわざにもあるように、百足の虫は死んでも倒れない。スターメイキングエンターテイメントは今回大打撃を受け、すべての株主が甚大な損失を被った。

会社の株主たちは王社長と謝柔を処分した後、最も不満を抱いていたのは夏挽沅だった。

結局のところ、挽沅がこの件をあんなに直接的に暴露しなければ、会社はこれほどの損失を被ることはなかったのだ。

挽沅は数年前、非常に悪いイメージを持っていて、会社は彼女のために数え切れないほどのネガティブニュースを処理してきた。

しかし、いくら処理しても、市場に流れ出たものだけでも、挽沅をネット全体から嫌われる存在にするには十分だった。彼女もある意味では強者だったと言える。

今回、スターメイキングエンターテイメントと挽沅は完全に決裂し、そのため過去の出来事が各マーケティングアカウントによって暴露された。

挽沅の深夜の暴走運転、クラブでの派手なパーティー、薄熠との噂を広めるための水軍雇い、言賜への片思いなどのニュースが、一気にあふれ出した。

写真に写る真っ赤な口紅で激しく踊る挽沅の姿は、多くの人々に衝撃を与えた。

【えーっと、挽沅の人物像は最近かなり良く見えていたけど、以前はこんな感じだったことをみんな忘れかけていたね。】

【歌って踊るのもダメなの?女性タレントは三従四徳に従わなきゃいけないの?】

【歌や踊りは誰も気にしないよ。でも私の言賜様に擦り寄るのはダメ。】

【本当に不思議だよね。挽沅はあんなに美しくて、歌も上手いし作曲もできるし、教養もありそうなのに、なぜわざわざ男性タレントに擦り寄って話題作りをしなきゃいけないんだろう。】

【それには一つの説明しかないね。挽沅の人格が本当に悪いってこと。これだけ凄い人なのに、誰も彼女を好きにならなくて、擦り寄るしかないんだよ。】

ネットユーザーたちがまだ騒動を楽しんでいる間に、タイムリトリーブスタジオはすでに新たな微博を投稿していた。

タイムリトリーブスタジオ:「そこまでする必要もないでしょう。」

この簡潔な六文字の下に添付されていたのは、単純なものではない大量のスクリーンショットだった。

どこから入手したのかわからないが、スターメイキングエンターテイメントと各マーケティングアカウントとのチャット記録と送金記録だった。