おじいさんは言った。「高橋老先生は長年病気で、人に会わないんだ。真理子に長く教えられるか心配だよ!」
「もし教えられないなら、どうして真理子を弟子にしたの?」
真理子は急いで説明した。「違うの、おばあさん。高橋老先生は私を弟子にするとは言ってないの。ただ私に才能があるから、貴重な医学書を『貸して』くれるって。いつか彼の直系の子孫が戻ってきたら、返さなきゃいけないの!」
「でも今、彼が教えてくれるって言ったじゃない?教えてもらうなら、弟子じゃないの?」
「それは…教えるのは教えるけど、弟子にするとは言ってないの。」
おばあさんは少し眉をひそめた。「それって、どういうことなの?」
おじいさんが言った。「高橋老先生は名医で、大家だ。弟子を取るのは簡単なことじゃない!彼もいつまで続けられるか保証できないだろう。真理子はまだ小学校も卒業してないし、字もほとんど知らない。本当に学ばせるなら、大変だろう!」
真理子は言った。「おじいさん、実は私、たくさんの字を知ってるの!2年生まで行ったから、ピンインとか全部覚えたわ。鳳や強志が宿題をするのが面倒な時、いつも私が手伝ってたの。彼らは新華字典を持ってて、私は毎日めくって見てたから、ほとんどの字を覚えたわ!」
おじいさんは驚いた。「本当か?」
「嘘じゃないわ!それに、彼らの家の菜園は学校の裏にあって、前は私が世話してたの。菜園で働きながら、先生たちの授業を聞いてたの。3、4、5年生の授業、全部わかるわ!おじいさんに言う時間がなかったけど、新学期が始まったら、1年生じゃなくて、直接5年生に入りたいの!この前、佐藤霞の教科書を借りて見たけど、先生が何を出題しても、私は全部答えられるわ!」
「おや?」おじいさんはまた驚いた表情を見せた。
おばあさんは笑った。「見たでしょう?うちの真理子は賢いのよ!高橋老先生が一目で彼女に才能があると見抜いたのも当然ね!」
「……」
こうして、真理子は半日かけて、医学を学ぶことと5年生に飛び級することの二つをおじいさんとおばあさんに説明した。
おばあさんは支持するだけで、何も言わなかった。
おじいさんは5年生に直接入ることについては様子を見るとし、校長に話して真理子にテストをさせると言った。