楽しい時間の後、猛丁は重要な問題を思い出した。この場所はきっと高いだろう?真理子はどこからお金を持ってきたのだろう?
真理子は彼らに説明した。お金はいらない、先生の親戚の紹介で泊まれるんだ。さっき渡したあの小さな手帳は、食糧切符や布切符のようなもので、お金の代わりになって一晩泊まれるんだよ!
秋田おばさん親子はようやく安心した。
秋田おじさんは一部屋、真理子と秋田おばさん、小娘ちゃんは一部屋だった。小娘ちゃんはずっと目を覚まさず、秋田おばさんもとても疲れていて、お湯で顔と足を簡単に洗うと、すぐに横になって眠ってしまった。真理子はドアに鍵をかけて電気を消し、ベッドに入ると空間に入り込み、約一時間後に出てきて、布団の中で安心して眠りについた。
翌朝早く、藤本さんは出勤前に一度招待所に立ち寄った。坂田美香はまだ勤務中で、彼の身分証を返し、こう伝えた。昨夜のあの女の子と家族は今朝起きて出て行ったわ。女の子が先に降りてきて、宿泊費を払いたいと言ったけど、自分の判断でお金は受け取らなかったの。
藤本さんは頷いた。「覚えておいてくれ。下から来た人民大衆が状況を報告しに来たり、代表会議などに参加したりする場合は、必ず接待の責任を持つように...登録簿を持ってきて見せてくれ。」
坂田美香が真理子が記入したページをめくると、藤本さんはクスッと笑った。「佐藤大美?もやしみたいな小娘がこんな名前?でもあの性格は確かに大きいな、まるで爆竹だ!」
その時、爆竹に例えられた「佐藤大美」は、赤い小花柄のコーデュロイジャケットを着て、草色のショルダーバッグを背負い、頭にはバナナのような二つ編みが跳ねながら、バスターミナルに向かって走っていた。
秋田陽は母親が看病しているので、秋田おばさんと秋田おじさんはもう留まる必要がなかった。昨晩病院で話し合ったように、今日は早起きして直接バスターミナルに行き、村に帰ることになっていた。