第127章 何を考えているの

莞市に戻ると、大崎健太はまず黒田俊均に電話をかけ、真理子を訪ねた経緯を報告した。真理子は元気にしていて、期末試験は二科目とも満点、家の二人のお年寄りも健康で、おばあさんの目もほぼ良くなっているようだと伝えた。杖も使わず人の手も借りずに歩き回り、物を正確に取ることができ、鶏小屋の鶏とウサギの区別もつくようになっていた……

あの山盛りの品物について、均は真理子の言う通りにするよう指示した。部隊の食堂に持っていって皆の食事を豊かにし、お酒は訓練任務があるので渡さないこと。山ぶどう酒は貴重なので、一壺は谷村参謀に任せ、もう一壺は田原書記に贈るようにと言った。

健太は頷いて了承した。ぶどう酒は自分では飲めないし、一壺を田原書記に贈るのは当然だった。均が真理子に送った年始の品々は、田原書記と彼の秘書の助けを借りて県庁所在地から莞市まで運んでもらったものだったのだから!

健太は車で大院に向かった。青雲は自分に山ぶどう酒の壺が贈られると聞いて大喜びし、健太を家に引っ張り込んで食事をさせ、その場で酒壺を開けた。濃厚で甘い香りを嗅ぎ、一口含んで味わうと、青雲は絶賛した。健太は後悔してならなかった。今回は表兄の言うことを聞いて全部人にあげるべきではなかった!この酒は、まさにぶどう酒の極上品だ!

間違った、間違った!こんなことなら自分用に2、3斤取っておいて、時々こっそり一杯、いや一口でも飲めばよかったのに!

青雲は尋ねた。「鎌太、聞いたところによると、それらの品物は全部君が最近義理の妹にしたという子のためのものだそうだね。中には粉ミルクやマルツエキス、たくさんのお菓子やビスケット、子供服もあったようだが、君の義理の妹はまだ小さいのかい?どうやって知り合ったんだ?どこに住んでいて、名前は何というんだ?」

健太は笑って言った。「田原おじさん、まるで戸籍調査みたいですね。」

青雲は笑った。「均が君の義理の妹をとても気にかけているようだね?こういうこと、他人に任せずに自分でやって、しかも細心の注意を払って、全部最高で最も高価なブランドを買っているようだが……うーん、年長者として、少し気にかけるのも当然だろう!」