第141章 中学

学校へ一緒に車で行くのは佐藤玲子と関口愛子もいた。おじいさんが送っていくので、その二家は大人が付き添う必要がなく、みなおじいさんに託された。実際、おじいさんも県城まで送り続ける必要はなかったが、二人の老人はあまり安心できなかった。佐藤強志が家を爆破しに来たことから、佐藤国松と安部鳳英が真理子をどれほど憎んでいるかが分かる。夫婦は公安に連行されたが、おじいさんとおばあさんは心配で、彼らが親戚を頼んで真理子を害するのではないかと恐れていた。特に鳳英の実家には二、三人の兄弟がいて、噂によるとみな非常に厄介な人物だという。

真理子はそのことを心配していなかった。前世では鳳英によく所謂外祖母の家や叔母の家に手伝いに行かされていた。安部家の兄弟は確かに厄介だったが、彼らはまた非常に自己中心的で、娶った妻たちはさらに抜け目がなく、入るだけで出さない性格だった。鳳英を助けるために自分を犠牲にするようなことはありえなかった。

それに真理子は彼らを恐れてもいなかった。

玉田先生がバス停に迎えに来た。学校はバス停からそう遠くなく、玉田先生がいれば、入学手続きや寮の手配も苦労することはなかった。玉田先生の義父は池田姓、義母は藤原姓で、夫婦は学校の教師寮に住んでいた。三部屋の家が囲まれて快適で静かな小さな中庭になっていた。夜にみんなで食事に行き、お互いを知り合うことになった。おじいさんは地元の特産品を持ってきて、池田先生と藤原先生は「兄さん、気を遣いすぎですよ」と言いながら、熱心にもてなした。夜はおじいさんを家に泊め、翌日早朝のバスで田舎に帰ることになった。

緊張と新鮮さに満ちた中学校生活がこうして始まった。真理子たち三人は予想通り藤原先生によって優等生クラスに入れられた。1978年になり、大学入試制度が復活し、誰もが上を目指し、学校の雰囲気は一新され、学習への熱意は空前の高まりを見せていた。教師も生徒も歯車がきつく巻かれたように、皆が懸命に努力していた。キャンパスの人々は毎日、勉強以外は勉強だった。

真理子は今、玉田先生が自分のために手配してくれたことに感謝していた。藤原先生はテストの後、特別な教育計画を立て、真理子がこのペースに適応してついていければ、完全に1年早く高校部に進むことができると言った!