第341章 結婚式

姉弟は歩いて行ってスーツケースを開けた。一人ずつ蓋を持ち上げると、なんと二つのケースには石がぎっしり詰まっていた。大小様々な石が入っており、最も小さいものでも表面の色が異なり、黒や黄色、薄緑、濃い紫、青灰色、暗褐色と、山で普通に見かける石とさほど変わりはなかった。

田原浩誠はサッカーボールほどの大きさの石を手に取り、投げ上げてみた。「これはどんな石なの?謝罪の品としては十分なの?」

真理子も一つ手に取り、思わず笑った。「いい石よ!誠一、投げないで、ちゃんと感じてみて」

浩誠は言われた通りに石を両手で持ち、目を閉じて集中した。すぐに目を開けると、驚きの声を上げた。「姉さん、これって……霊気を持っているんだ!」

真理子は笑いながら頷いた。今生の浩誠は科学研究に熱中しているが、それは彼が修士になることを妨げてはいなかった。毎日決まった4時間の修行と、丹薬の助けを借りて、彼は今や練気二層に達し、精神を集中させれば石の中の霊気を感じ取ることができた。

「これは玉の原石だと思うわ。霊気が濃いほど、中の原石も大きいはず。この二箱いっぱいあれば、しばらくは十分使えるわね」

真理子は感嘆した。「君家はどうしてこんなに多くの原石を持っているの?どこで見つけたのかしら?もし入手ルートがわかれば、私たちも自分で探しに行けるのに!」

田原おじいさんは孫たちが石を投げ合って遊ぶのを愛情深く見つめながら、微笑んだ。「君家の長老は玉石マニアでね、若い頃から鑑定の専門家だった。自分で原石を探すのが好きで、目利きもかなりのものだ。彼が選んだ原石は十中八九、玉石が取れるそうだ。これらは彼が何年も前に集めたもので、解体する時間がなくて保管していたんだ。私も彼と囲碁を打った時に、偶然それを聞いたんだよ。今回、彼が孫娘の代わりに謝罪するということで、お前たちが玉石を必要としていることを思い出して、彼から譲ってもらった——君家の長老はかなり惜しんでいたがね!」

真理子は思わず笑った。「どうせ彼もそれだけ長い間持っていて、一度も解体しなかったんだから、いっそ私たちにくれた方がいいわ。これらの原石はどれも霊気が濃厚だから、中の玉質がどうであれ、修行用だけでも1年は持つわ」

田原おじいさんは目を見開いた。「この二箱、百個近い原石が、たった1年分なのか?」