第98章 とても奇妙

夜の10時。

奥田梨子は振り向いて、賀来蘭子が彼女に差し出したポテトチップスを一口かじり、微博に投稿した。

彼女は偽の楽田知寄の微博をタグ付けした。

「チャンスを与えたのに、自ら過ちを認めなかったから、すでに裁判所に訴えたわ」

この時間帯はネット上にはまだ多くの夜更かしがいた。

奥田梨子が本物の楽田知寄のアカウントでこの投稿を発表してからそう時間が経たないうちに。

下にはたくさんのコメントが現れた。

【証拠は?証拠を出して皆に見せてよ。ただの言葉だけじゃないの?】

【本気なら証拠を先に出してみなよ】

【オレンジ芸能事務所は藁にもすがってるの?小さな会社が脅迫なんてしてるけど、もう警察に通報したわ】

鈴木文子は訴えられると知って、心の中で不安を感じた。

彼女はその人に電話をかけた。「私を訴えるって言ってるけど、どうしよう?本当に証拠があるの?」