朝比奈初の班は早々に任務を終えて戻ってきたが、彼らの配信ルームの視聴者数は減少せず、人気は常に維持されていた。
彼らが任務に出かけている間に、監督は戻ってきて、朝食も現場に持ってきて食べていた。
「おはよう、みなさん」監督は三つの班が任務を終えて戻ってくるのを見て、まだ食べ終わっていない肉入りパンを手に持ち、大きく口を開けて食べていた。彼らを全く他人とは思っていない様子だった。
朝比奈初はそれを聞いて、口元に薄い笑みを浮かべた。「監督、頭上の太陽を見てから話した方がいいんじゃないですか?」
監督はちょうど肉入りパンを一口かじったところで、初の返答を聞いて、突然むせてしまった。
みんな初の言葉と監督の反応に笑ってしまった。
【朝比奈:マジ参ったわ、もう昼食の時間に近いのに、まだ朝って言ってるの?】
【わかった、朝比奈は弱い奴をからかおうとしたけど、我慢したんだね】
【監督は何事もなかったかのように装ってるけど、昨夜飲みすぎたのは彼じゃないの?】
【朝比奈さん、監督の面子を少しは立ててあげてよwww こんなに騒いだら、全国の視聴者が監督はお酒に弱いって知っちゃうよ】
「ゴホゴホ...」監督は二回咳払いをして、少し恥ずかしそうな表情を見せ、無意識に手にしていた肉入りパンをしまい、これ以上食べ続ける勇気がなくなった。
しばらくして、監督は今日のメニューと価格表を持ってくるよう指示した。
羊肉25貢献ポイント、鶏肉20貢献ポイント、人参6貢献ポイント...
昨日のオークションがあまり割に合わないと感じた監督は、今回は明確な価格設定で選ばせることにした。しかも数量は十分に用意されていた。
初は価格表を見終わると、真っ先に立ち上がって意見を述べた。「羊肉25貢献ポイント?このポイント設定、ちょっと高すぎじゃないですか?」
監督は誠実そうな顔で答えた。「どこが高いんですか?私たち制作チームにもコストがかかるんですよ。」
制作チームは肉類を20貢献ポイント以上に設定しただけでなく、ネギや生姜、にんにくなどの調味料でさえ2貢献ポイントを支払わなければ交換できなかった。
「これが高くないって?昨日のオークションでは一品も20貢献ポイントを超えなかったし、毎回任務を完了しても私たちに分配される貢献ポイントはそんなに多くないですよ。」