第265章 大げさな行動!

その頃……

小林由美子は昼寝から目覚めると、自宅の庭で日向ぼっこをしていた。揺り椅子に身を預け、おやつを食べながら、テーブルに置いたiPadで朝比奈初たちの生配信を見ていた。

前回、自宅でバラエティ番組の収録があると知ってから、由美子はこの番組への関心がますます高まり、今では暇さえあれば配信を開いて見るようになっていた。

由美子はちょうど彼らがオンラインでいいね数を競うミッションをしているのを目にした。締め切りまであと1時間ほどだった。それを見た彼女は、姿勢を正した。

彼女は手に持っていた花餅を半分残したまま置き、突然スマホを取り出すと、すぐにWeiboをダウンロードしてインストールした。

由美子は普段このようなSNSをあまり使わなかった。今回、朝比奈初たちがミッションをしているのを見なければ、彼女は一生こういったものに手を出さなかっただろう。

朝比奈初のWeiboはかなり見つけやすかった。ちょうど彼らが投稿した動画がトレンドに上がっていたからだ。由美子はWeiboをインストールして新しいアカウントを登録し、朝比奈初だけをフォローして、彼女の投稿にいいねを押した。

その投稿のいいね数を見て、由美子は不満げに眉をひそめた。「投稿してから30分近く経つのに、まだ1万ちょっとのいいねしかないなんて……」

彼女はその投稿を見つめ、データの変化を確認したが、増加ペースが遅いことに気づき、焦りを感じた。

最終的に、由美子は我慢できずに行動に出た。

彼女は自分の人脈を総動員し、長谷川家と取引のあるすべてのブランドパートナー、そして実家側の関係者にも連絡を取った。

由美子は朝比奈初のWeibo投稿のリンクをシェアし、グループチャットに投稿して全員に通知した:【皆さん、この元動画を拡散して、いいねを集めるのを手伝ってください。抽選イベントを開催し、後で発生する費用はすべて私の口座に請求してください】

グループ内で誰も発言する人はいなかったが、由美子のメッセージを見た後、彼らは黙々とその指示に従った。

すぐに、朝比奈初のWeiboがある自動車の公式ブランドアカウントによって拡散され、フォロー&いいねで抽選に参加でき、100万円相当の車が当たるというキャンペーンが設定された。さらに「このキャンペーンは真実かつ有効です!」と明記されていた。