第149章 飴細工_2

【笑って儲かったな。元々飴細工は一つ10元で、数個売れば済んだのに、今は数を出して、前後で計算すると、番組側が大儲けだ】

【もし誰か不運な人が一番お金を使って、それで100%に当たったら終わりだな。手が痛くなるまで作らないといけないだろうな】

【これは黒田監督の一貫したスタイルだよ。彼のバラエティ番組の熱心なファンとしては、もう慣れてる】

【番組側の思惑通りだな。今回は全ての出演者が引っかかった】

「……」その場の出演者たちは黙り込んだ。

斎藤姉弟が一番多くお金を使い、残りは20元ほどの小銭だった。任務を少しでも楽にしたいなら、10%の比率に当てるしかない。

斎藤央が最初にダーツを投げに来たが、投げる前に疑問を投げかけた。「監督、もし当たらなかったらどうなりますか?」

監督は眉を少し動かし、目に遊び心が光った。「それなら100%の比率で計算します」

この言葉を聞いて、皆プレッシャーを感じた。

しかし、ルーレットの比率は均等で、回転させながら投げる必要もない。これで外すようなら言い訳できないだろう。

央は大きな決意をもって投げ、20%に当てた。彼らのように多額を使った組にとっては、比較的満足できる結果だった。

長谷川一樹の番になると、朝比奈初は心を落ち着かせて彼に言った。「適当に投げればいいよ。撮影が延びるだけだから」

【朝比奈さん、気楽だねwww。彼女は全然気にしてないみたい】

【笑った。さっきの央が緊張して手に汗をかいていた場面と比べると、朝比奈さんのチームは遊んでるみたい】

【朝比奈さん曰く:番組が私をからかうなら、私も番組をからかえるでしょ】

【いいじゃん、朝比奈さんのこの言葉はお坊ちゃまにとって励ましと支えになるよ】

【そもそもエンターテイメントだし、今日はどうあれ撮影を終わらせるんだから、延長なら延長でいいじゃん】

一樹もさっきからそう思っていた。監督はライブ配信を1時間延長すると言っただけで、全部売り切らないと帰れないとは言っていない。

彼はダーツを一つ取り、比率の小さい区域に向かって投げた。結局、央と同じ区画に落ちた。

監督はダーツがルーレットの位置に落ちるのを見て、少し感心した様子で口を開いた。「なかなかだな、あと少しで10%だったよ」